
あしがるさんが行く|グリーンパーク不忘 津久井さん
私、白石市の地域おこし協力隊の「あしがるさん」と申します。ここでは、私が出会った白石市の「人」に注目し、その魅力をお伝えするコーナーです。 場所やモノだけではない、この街の人の魅力を皆さんにお届けできればと思います。
今回ご紹介するのは、グリーンパーク不忘のオーナーである津久井さんです。元々は電気メーカーの営業マンとしてお仕事をされており、お父様が亡くなったことがきっかけで故郷である白石市に戻って来られました。仙台でも営業のお仕事をされていましたが、会社の都合で仕事を辞めることになり、お父さんの土地であった現在の場所を使って釣り堀をオープンさせました。現在はキャンプ場としても人気の場所です。
全くの未経験から形にする「考える力」と「工夫」
営業マンから全く経験のない釣り堀経営を行うことになった津久井さん。そんな中で活きたのが子どもの頃から培ってきた「考える力」だそうです。とにかくまずは自分でやってみる。釣り堀の池も施設も自ら作ったそうです。
ただ、いろんなことを考え、工夫をしても最初は納得の行くものは作れなかったそうです。生きるために必死だったという言葉がとても印象的でした。
想いに共感する仲間の存在
常々大事にしていたことは「地元の人たちに愛されないといけない」ということ。その想いに徐々に近所の人たちをはじめとして、協力してくれる人たちが増えていきました。
また、お客さんからの声をとても大事にしている津久井さん。お客さんの声や行動を見て、本当に必要なものは何か、何をしたらお客さんが喜ぶのかを考え続けてきたとのこと。その成果もあって釣りやキャンプのお客さんも増えていったと言います。

徹底的なお客様目線 「0→1」をつくるヒント
なにもないところから作り上げてきたのがグリーンパーク。仲間と作ってきたひとつひとつの施設に思い入れがあると語る津久井さん。今ある施設や用具は全てお客さんの声から作ってきたものだそうです。お客さんには「心」を返す。グリーンパークの施設や設備は津久井さんのお客さんへの「心のお返し」と言えます。
「同じ土俵ではなく、誰もやっていないことを見つけてやることが大切」という言葉はなにもないところからなにか形にするためのヒントとしてとても印象的な言葉でした。問題に対してどうにかしてやれないかと「常に考える力が必要」と津久井さんの強い想いを感じました。
未来を見据えて 子どもたちの教育の場として
常に変化をしてきたグリーンパーク。変わらないのは「お客さんに満足していただいて帰っていただくこと」と語る津久井さん。今後は「子どもたちの成長の場」として使ってほしいという想いがあります。「骨格は作った。中身を作るのはこれからの世代の人たちだ」と未来も見据えておりました。

インタビューを振り返って
今回お話を伺ってみて、心に響く言葉が非常に多かったのが印象的でした。想いがある人にはその想いに共感したり、サポートしたりする人たちが集まってくるんだとも感じました。津久井さんの人柄に魅了された1人として、少しでも多くの人に津久井さんの魅力を伝えられたら幸いです。
