
奥州街道パンフレットと御宿印が完成
奥州街道とは・・・
かつて本市には、諸大名の参勤交代や商人・庶民の通行で賑わった奥州街道がとおっていました。そこには、「越河宿」「斎川宿」「白石宿」の三つの宿場がありました。
私たちのまちに確かにあった奥州街道とは・・・
皆さんは、参勤交代が整えた五街道の一つである奥州街道をご存じですか?
江戸時代、参勤交代の制度が確立すると全国的に交通網が整備されました。江戸日本橋を拠点として、東海道、日光街道、奥州街道、中山道、甲州街道の五街道が設けられました。奥州街道は日本最長の街道として、江戸日本橋から、北は青森・津軽半島の三厩(みんまや)まで続き、各地の大名が整備・管理を任されました。まさに、奥州街道は、人々と文化が行き交う東北の大動脈の街道と言えるでしょう。
奥州街道パンフレット作成・訪宿記念に御宿印交付
白石市観光協会では、奥州街道という歴史的コンテンツを観光コンテンツへ発展させるべく動き出しました。歴史愛好者の誘客と市民のシビックプライドの醸成を高めることを目的に、奥州街道のパンフレット作成と、訪宿記念に御宿印交付の事業を行いました。5月からは、(株)JR東日本の「駅からハイキング」にも登録し、更なる誘客に繋げたいと思っています。
そしてその後は、宮城県南口の本市から北へ続く、蔵王町、大河原町、柴田町の奥州街道事業と連携を図り、より広域的な観光コンテンツを目指していきます。
パンフレット作成の協力者「白石街道研究会」
白石街道研究会の皆さんは、真夏の暑い中、越河地区・斎川地区・白石地区の現地確認から始まりました。その後、約半年かけて、情報整理を重ね、パンフレットの素案を作成しました。作成後は、白石市教育委員会と蔵王町教育委員会の文化財担当にも監修をいただき、『奥州街道パンフレット【白石市(片倉領)】』がここに完成したのです。
また、白石街道研究会では、あずま街道や水路の研究も行っています。昨年度は、水路をテーマに「全国自作視聴覚教材コンクール」で入賞、今年は奥州街道の視聴覚教材「古地図から探る白石の謎」を作成し、郷土史の研究に励んでいます。
奥州街道パンフレット【白石市(片倉領)】


視聴覚教材『古地図から探る白石の謎』(8分程度)
御宿印交付(販売先)
奥州街道の訪宿記念に1枚300円で販売しています。

白石城歴史探訪ミュージアム
白石宿・斎川宿・越河宿の御宿印交付
宮城県白石市益岡町1−16
蔵王町観光案内所
宮宿の御宿印交付
宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉仲町33
本市をとおっていた奥州街道。そこには、先人の営みがあり、人々の往来で賑わっていたことでしょう。
時は流れても、同じ白石の地に生きる私たち。土地の縁と、先人が歩んだ道のりに想いをはせ、あなたも奥州街道をたどってみませんか?