東北唯一の本格的屋内能楽堂を有する古典芸能を伝える施設

古くは平安・鎌倉時代の猿楽(さるがく)に端を発するといわれる「能楽」。時代の流れと共に600年以上も伝承されている能楽はユネスコの無形文化遺産にも登録され、今なお大衆文化の中で歴史を刻んでいます。東北でも数少ない「能楽堂」がここ白石市にあるのをご存知ですか?古典芸能伝承の館(碧水園)では、能楽などの古典芸能をより身近に感じてもらおうと、一年を通して催事が企画・開催されています。著名な能楽師による各種公演をはじめ、子ども能楽教室や子ども日本舞踊教室、高砂を謡う会や尺八などの講座を開催。さらに、隣接する茶室では、表千家茶道講座、江戸千家茶道講座、裏千家茶道子ども教室、香道講座など、子どもから大人まで“和”の世界が体験でき、市内・外から多くの方が参加しています。国宝に指定されている京都・西本願寺の北能舞台を手本として造られた「能舞台」、四季折々の日本庭園が広がる数寄屋造りの「茶室」は一般見学もでき、観光スポットとしてもおすすめです。南蔵王の清流が美しい庭園に流れ込む「碧水園」で、“幽玄の世界”をぜひお楽しみください。